2019年3月21日 福津市津屋崎渡半島の南部、曽根の鼻から北上しクグリ岩まで地質調査にいきました。
曽根の鼻から北進すると、右の崖に津屋崎層の地層が見えます。途中、砂岩礫岩層(白)、火山由来の凝灰岩層(赤紫)の地層が断ち切られた断層が現れました。
砂岩礫岩の層にクロスラミナ(斜向葉理)を見ることができます。クロスラミナから堆積時の水の流れの変化や堆積時の地層の上下関係がわかります。
海側を見ると火山由来の玄武岩の巨石の塊が見られます。玄武岩の転石が海岸に転がったものと考えられますが、最近では火山の火口の一つだとする考えもあるそうです。
津屋崎層の地層を通り過ぎると花崗岩(平尾型)の海食地形(海食台・海食洞・海食洞門・奇岩等)を見ることができます。
クグリの中を覗くと2つの海食洞からできていました。右の洞は海へ通じており、左の洞は楯崎方面へ通過することが出来ます。但し大潮の干潮2時間のみです。
クグリ岩の手前に見られる海食で出来た奇岩の一つでキノコ岩と呼ばれています。